複合仕訳は、ジグソーパズルです♪

上手にできたときは、感動しますよ。

伝票形式での入力だからできる「複合仕訳」。
厄介だなぁ、できることなら避けて通りたい、が本音ですか?
いえいえ、このトピックでは、複合仕訳の楽しさをお伝えしたいのです。

以前に別のトピックで書きましたが、車を下取りに出して、新車をカーローンを組んで購入したという仕訳をしてみましょう。
当然、借方・貸方に分けますし、税区分別にも分けます。摘要は実際よりも簡略にします。
借方・貸方の金額が一致しないと、仕訳登録ができません。借方・貸方のどちらかが空白になる行もあります。Let’s Try!

<借方>            <貸方>           「摘要」
車両運搬具 3,271,326(課税)                 ハイエース 新車購入
減価償却費 381,986(不課税)  車両運搬具 381,986(不課税) 下取車減価償却
                車両運搬具 869,402(課税)  下取車買取価格
                固定資産売却益 1,110,598(課税)  〃
                預け金 9,550(不課税) 下取車のリサイクル預託金戻り
                租税公課 13,400(不課税)   下取車の自動車税戻り
長期未払金 1,135,000(不課税)                 下取車のカーローン残債
                長期前払費用 36,526(不課税) 割賦手数料 未経過分
支払手数料 142,024(課税)   長期前払費用 142,024(不課税)割賦手数料 経過分
長期前払費用 600,739(不課税)                割賦手数料 新車分
                 長期未払金 3,107,119(不課税) 新車のカーローン
租税公課 46,000(不課税)                   自動車税、重量税
支払保険料 23,870(非課税)                  自賠責保険料
支払手数料 51,770(課税)                   申請代行、下取車査定等
租税公課 8,340(非課税)                     車庫証明等法定費用
預け金 9,550(不課税)                    リサイクル預託金


合計  5,670,605            5,670,605

※減価償却は、直接法でやっています。

さて、いかがでしょうか?16行の仕訳になりました。
中古車の購入や、下取車が無い場合は、かなり勘定科目が少ないのですが、上の仕訳は新車の購入で下取車ありですから、最も複雑なケースです。
売買契約書にすべての項目が記載されていますので、それをひとつひとつ拾って、解りやすい部分から埋めていきます。
快速会計では行の移動ができますので、なおさら気楽に、確信が持てる部分から記入していって、あとで整形することができます。
勘定科目の選定(実際には、ほとんどの勘定科目に補助科目が付きます)、税区分の設定、借方・貸方の決定、とやることは多いのですが、「解るところからやる!」をモットーにして埋めていきます。
だから、「複合仕訳は、ジグソーパズル」なんですね。
車の売買の仕訳に慣れていなくて、調べながら考えながらやると、1時間以上かかると思います。
でも、私がここにヒントを書き残しましたから、参考にしてくださいね。

仕訳の途中で別の用事が入ったときは、貸借の金額を一致させるために、「100:現金」とかでとりあえず埋めます。それで、一旦、仕訳登録をしてください。
あとで元帳から呼び出して、修正等専用伝票を「修正」モードにして、ジグソーパズルを再開してください。(^^)/

パソコンで見たときに不自然でないように、空白とか改行を入れています。それでも、見にくくて申し訳ありません。
スマホで見たら、グチャグチャですね、きっと。(笑)