簿記は「起承転結」でしょうか?

いや~、それほど複雑ではないと思いますよ。

二文字削って、「起結」ですかね。「スタート」と「ゴール」にしましょうか。
必ず「スタート」があって、必ず「ゴール」がある。どちらか片方だけ、というのは駄目なのです。

つい先日あった実話ですが、新しい会計年度になってひと月めの集計を終えて、帳簿や試算表を契約先に持参しました。
帳簿をめくっていた契約先の社長が「あれ?」と言って、「この海外送金だけど、ダブって、仕入になっているんじゃないの?」と。
私は、「ん?」となって、すぐに思い出しました。「あー!この前の決算で、買掛金にしたものですよね。すみません。私のミスです!」と、帰社後にすぐに訂正して、試算表をメール添付で送り直しました。
こういうのって、すごく、カッコ悪いですね。自分が気づかずにお客さんが気づいて、ミスを指摘されるのは、「ズボンのチャックが開いてるよ」と言われるよりも恥ずかしいことです。

このケースでは、「ゴール」ができていなかったのですね。試算表を慎重にチェックすれば、買掛金が前期から繰り越されてきているわけですから、「この買掛金はいつ支払われるのかな?」と疑問がわいて、「おー、今回のこの送金で、買掛金が消えたんだ」と気づくべきだったのです。

この日の私は、夜までくよくよしていたのですが、同じ社長から別件で2つのことを依頼されていまして、それをやり終えたときに、2回、「ありがとうございました」とお礼を言われましたので、やっと自分の中で気持ちのバランスがとれまして、気分よく眠りにつくことができました。

例えば、「売掛金」で計上済みの代金が普通預金に振り込まれてきたときに、「売上高」で処理してしまい、「売掛金」の残高が消えずにずっとそのまま、とかもありますね。
「スタート」があったのに「ゴール」が抜けている、そのようなことがたまにはありますので、十分に注意しましょう。