仕訳複合検索についての熱弁(12)

熱弁シリーズも最終回になりました。最後は、適格事業者マークです。

適格事業者マーク:正確には、「適格請求書発行事業者の区分」なのですが、長いので、私が勝手に短く表現しています。国税庁の解説には出ていない言い方です。あしからず。

この項目は、当初の仕訳複合検索には無かったのですが、インボイス制度が始まったので、追加したものです。
適格事業者マークは、振替伝票等の仕訳明細行の右端にあるオプションボタンという、蛇の目のような形のパーツのことで、それをOn/Offすることで区分を記録しています。
蛇の目の黒目を入れればOn(Yes/はい)で、白目にすればOff(No/いいえ)と記録されます。
On/Offの切り替えは、オプションボタンにフォーカスが来たときに、キーボードのスペースキーを押すたびに、On→Off→On→Offと循環するようになっています。マウスでカチカチやってもよいです。
この区分変更の操作に合わせて、経過措置期間中は、付箋に「80%控除対象」などの文字が自動的に記入されたり、または削除されたりします。

この区分変更の操作を忘れたり、間違えたりすることがあるので、後日、正しく区分が設定されているかをチェックする必要があります。
特に、支払先の事業主が、当社の会計期間の途中で適格請求書発行事業者の登録をしたりすると、登録日の前と後では、区分を変えないといけません。当然、登録日以後は、適格事業者区分=Yes/はい にすべきですが、支払先の事業主からの連絡が遅れたり、請求書も前の書式のままだったりすると当社ではわかりようがないので、決算のときまでずっと適格事業者区分=No/いいえ になっていたりします。

幸運にも、消費税申告の前に正しい状況が判明したら、はい!仕訳複合検索の出番ですよ!

1.毎月、当該事業主から請求書が届いていたならば、買掛金や未払金の補助科目を作ってあるはずなので、検索条件の科目のところに、その補助科目と勘定科目を設定します。入力は勘定科目を先にします。

2.検索条件の摘要には、「買掛金計上」とか「未払金計上」とか書いて、請求を受けたことを表します。つまり、支払ったときの仕訳を除外するのです。

3.検索条件の適格事業者マークに「No/いいえ」を設定します。

4.最後に、検索条件の日付に、事業者の登録日から期末日を設定して、検索実行(F9)します。

このあとは、抽出された表の視認。一旦、表を閉じる。「抽出後の処理」で、「適格事業者区分をYesに」を選択。ふたたび検索実行(F9)する流れを解説するかと思いきや、違う方向に話を進めます。
実は、「検索して⇒抽出後の処理」は何度も書いているのですが、上記のケースだと、もうワンセット(?)、付箋に記入された「80%控除対象」の文字を削除する処理が必要となり、あまり、時短・省エネではなくなるのです。策士、策に溺れる状態になります。(T_T)

ですから、「4」の処理のあとに抽出された仕訳日記帳形式の表で、ズーム表示の機能を使いましょう。
表の摘要をダブルクリックするとズーム表示されます。
適格事業者マークの蛇の目が白目になっていて、付箋に「80%控除対象」と書かれています。
適格事業者マークの蛇の目をマウスでクリックすると白目が黒目に変わって、付箋の文字が自動的に削除されますから、「更新して閉じる」ボタンをクリックしてください。
この操作を何行分か繰り返すほうが、ずっと、時短で省エネですね♪


これが、ズーム表示です。今回の記事の内容とズレている画像ですが、ご勘弁を。雰囲気だけ伝われば。。。
蛇の目が白目になっていて、付箋に「80%控除対象」と書かれているのは見えますか?

【総括】
部門については省略しました。部門を設定して利用しているユーザー様は、ほとんどいないと思いまして。私自身は、部門管理をしていますが、ときどき使うのは、「部門が設定されていないレコードを抽出する」です。部門の設定を忘れると、部門ごとの損益集計で間違った答えが出ますので、それを見つけて正しい部門を設定するのですが、そのときもズーム表示を使います。

さてさて、12回にわたって熱弁した仕訳複合検索ですが、いかがでしたでしょうか?
快速会計のことを、私はいつも自画自賛していますが、この仕訳複合検索と出金伝票高速入力に関しては、超絶激賞したい。
偶然も混じっていると思いますが、よくもまぁ作れたもんだと、我ながら感心しています。
「抽出後の処理」は、大きくデータを変えてしまうので、慣れていないかたは、「快速会計」フォルダの中に練習用のフォルダを作って、そこに自社のデータmdbをコピーして、それにリンクを貼り直して実行すると良いです。うまくできたら、そのデータmdbを本番用に格上げしましょう。

どうか、仕訳複合検索を有効活用してくださいね♪