またまた、複式簿記のお話です

私の複式簿記の学習は、漫画から始めました(笑)

ずいぶんと昔のことなので、ほとんど忘れていますけれど、複式簿記のことを教えてくれる漫画があったのですよ。
最初に、キャッチボールの話がありました。お互いに右利きでないと、この話は成立しません。
あなたは、右手でボールを投げます。相手は、左手にはめたグローブでボールを受け取ります。
相手が、右手でボールを投げます。あなたは、左手にはめたグローブでボールを受け取ります。

ボールを「現金」だと思ってください。
あなたの右手から離れていった現金が、あいての左手に届きますね。逆に、あなたが現金を受け取るのも左手です。
現金が出ていくほうを「右」、つまり、「貸方」とおぼえてください。現金を受け取るほうを「左」、つまり、「借方」とおぼえてください。
現金で何かを買ったり、現金で何かの料金を支払ったときは、現金が出ていくので、まず、貸方に現金を置きます。そして、空いている借方に適切な勘定科目を置けばよいのです。

さて、適切な勘定科目と言われてもねぇ。いろいろありますからねぇ。よくわからないので、全部「雑費」じゃ、ダメですか?

もう少し、分けたほうがいいんじゃないですかね。
現金が出ていく状況は、いろいろ考えられます。
多いのは、経費の支払いですけれど、それにしても、給料手当、交際費、交通費、通信費、消耗品費、地代家賃、支払保険料、租税公課、とか、けっこうあります。
経費の支払いではないとしたら、貸付金、仮払金、返済金、預り金の納付、資産の購入とか、いろいろありますね。

現金を受け取る状況も、いろいろ考えられます。
売上代金を受け取るとか、貸したお金が戻ってきたとか、あるいは、お金を借りたとか、預金を引き出したとか、ね。

あ~、も~、ギブアップ寸前ですか?

弊社HPに、とても役立つリンクがありますので、活用してくださいね。
勘定科目.com では、勘定科目のことが丁寧に解説されています。仕訳の例も記載されているので、とても勉強になります。
あとは、慣れです。場数を踏めば、ほとんど無意識に勘定科目を決めることができるようになりますから。

あちこちに書いていることですが、複式簿記はジグソーパズルです
まず、わかる部分から勘定科目を置いていって、残りは、調べながら、相手科目をはめ込んで行きます。
未完成の仕訳は、相手科目に「現金」をはめ込んで、貸借の合計を同じにして、とりあえず、伝票を登録しましょう。
そして、あとで、その伝票を修正モードで開いて、正しく直していきます。
修正は、何度でもできますからね。

快速会計の振替伝票では、行の削除や挿入ができます。また、行を上下に移動させることもできますから、納得がいくまで、仕訳を整形することができます。

ひとつ、コツがありまして、いくつか仕訳をした後に、元帳や試算表を見てください。残高がマイナスになっているときは、どこかにミスがありそうです。
借方と貸方をまちがえて、逆に置いたときなどは、残高がマイナスになります。

このような、苦い経験を経て、仕訳の達人になっていくのです。

あと半歩進んでみましょう。「現金」と似た性質の勘定科目が「普通預金」です。
普通預金が増えたときは借方に、普通預金が減ったときは貸方に置きます。
普通預金が増える状況は、売上代金の回収(振込入金)、借り入れ、預金利息などです。(借方)普通預金/(貸方)売掛金 などですね。
普通預金が減る状況は、仕入代金の支払い、借入金の返済、電話料金の自動引き落としなどです。(借方)買掛金/(貸方)普通預金 などですね。

先に、わかる部分、つまり、「普通預金」を借方か、貸方に置いて、相手科目を考えます。電話料金の自動引き落としだと「これは、通信費だな」と気づきますから、(借方)通信費/(貸方)普通預金 となります。

「立替金」は、要注意!
「立替金」は資産科目なので、立替金が発生したときは「借方」に、立替金が精算されて貸し借りが無くなったときは「貸方」に置きます。
仕訳のベテランも、一度は間違えたことがあるのではないかと思うのですが、社長が打合せの飲食代をポケットマネーで立て替えて払ってくれた時の仕訳を、(借方)会議費/(貸方)立替金 としてしまう。これは間違いなのです。
このケースでは、(借方)会議費/(貸方)短期借入金、または、(借方)会議費/(貸方)未払金 で、貸方に負債科目を持ってきます。

それでは、「立替金」を使うケースは?
例えば、本来はA社が負担すべき費用を当社が一時的に立て替えて、現金で払ってあげたときに、(借方)立替金/(貸方)現金 となります。
「先日はすみませんでした」とA社のひとがお金を持ってお詫びに来たときに、(借方)現金/(貸方)立替金 となり、これで、貸し借りが無くなるわけです。