反省ですか?思い出話ですか?それとも、自慢話?

快速会計が、なぜ今のような形になったのか。。。

興味のあるひとだけ、お読みください。

■ Excelベースにするか?Accessベースにするか?
私は、理系の人間ではなく、文系の人間(経理のおじさん)ですから、自分で会計ソフトを作るなど、まったくもって夢のような、実に無謀な企てだったのです。
しかし、有名メーカーの会計ソフトを使っていて、いつも感じていたことは、「多機能だけど、使いにくい」でした。それで、ふと思ったのです。
「自分がいちばん使いやすいと感じる会計ソフトは、自分で作るしかない」と。
あとで随分と後悔しましたが、それでも、引き返す気持ちはなく、「使いにくいなぁ~」と思いながら有名メーカーの会計ソフトを使い続ける気もなくて。

そんなときに出会ったのが一冊の書籍でした。
正しい書名は忘れましたが、「Accessで会計ソフトを作ろう!」みたいな書名でした。
その時点で、私は、Accessというデータベースソフトのことを全く知りませんでした。Excelは少し仕事で使っていたので、Excelでは会計ソフトを作れないのかという疑問もわきました。
2つともマイクロソフト社の製品ですが、どうやら、扱うデータが大きくなるとExcelは動作が重くなるが、Accessではそうならない。PCのメモリの使い方が違うから。
…なんて記事を読んでも、ちんぷんかんぷんで。
しかし、文系の私が、まったくいちから会計ソフトを作ることなど無理なので、OSの上で動くソフトウェアのそのまた上で動くようなやつしか作れないだろうと、それは確信としてあったのです。
偶然に出会った一冊の書籍に、CDの付録が付いていました。CDに収録されていたのはAccessベースの会計ソフトで、オープンソース(で良いのかな?)。好きにコーディングを変更してよい、と。
ところが、その大サービスには理由があって、当時、すでに消費税制度が始まっていたのに、付録の会計ソフトは、消費税制度が始まる前の古いものだったのです。

オーマイガー!
どこをどのように修正して、機能を追加するためにはどうすればよいのか。画面のデザインも変えないといけないし。SQLってなんだ?
Access関連の本をたくさん買い、ネットで調べ、Accessのフォーラムに参加して経験豊かな先輩たちに教えをこうたりしながら、少しずつ少しずつ、改良していきました。
その間に、商法の改正が2回あり、決算報告書の様式が変わったりしました。
消費税については、税率が上がり、二重税率になり、インボイス制度なんていうものも始まって、そのたびに悪戦苦闘しましたが、性格がしつこいおかげで、修正や改良を諦めることなく、今日まで開発を継続することができました。

■ 他社ソフトのいいとこどり
どこをどのようにすれば、使いやすいソフトになるのか。これは永遠のテーマですが、結局のところ、自分自身が気分よく、ストレスなく使えることを基準にするしかないのですね。
ですから、試行錯誤の連続です、今でも。
私は、ノートPCではなく、デスクトップPCを使っていて、キーボードもテンキーのあるフルキーボードです。会計ソフトを使うには、テンキーは必須です。
快速会計では、振替伝票で仕訳入力をするときに、テンキーにある「+」(プラスキー)を押すことで、前行の勘定科目、補助科目、税区分を一度に複写できるというとても便利な機能があるのですが、これはあるメーカーの会計ソフトの良いところをいただいたものです。
私が最初に使ったPCは、NEC製のPC-9801でした。そのキーボードのテンキーには「=」(イコールキー)があったのです。それを押すと前行の科目を複写することができるという会計ソフトを、当時使っていて、ものすごく使い勝手が良かったので、同等の操作を快速会計で実現しようとしたのですが、現在のIBM PC互換機のキーボードには、「=」(イコールキー)がないのです。
私はたいへん困り、代替となる良い方法はないかと探していたのですが、あるメーカーの会計ソフトの機能で、上記の「+」(プラスキー)を押す複写のことを知って、早速取り入れたのです。
ファンクションキー(F1~F12)に機能を割り当てて、指押しの動作を増やし、その分、マウスの利用を少なくすることで、素早い操作を実現する。これもまた、別の会計ソフトからヒントを得て実現させたものです。

■ 基本の税区分が(課税)と(その他)。インボイス制度の登録事業者か否かを示すオプションボタンの値の初期設定がすべて「Yes/はい」というのは、頭のおかしいひとが、この会計ソフトを作ったのか?
…と、陰で言われているかも知れませんね。(笑)
まぁ、なんと言われようと、この仕様を変えるつもりはありません。
私は、目立とうと思って、わざとへんてこりんなものを作った訳ではありません。ちゃんと理由があるのです。
小さな事業者(特にサービス業)だと、消費税の簡易課税制度を選択しているひとが多いです。その人達は、費用(経費)に関する税区分を設定する必要がありません。
収益に関わる税区分だけ設定すればよく、ましてや、軽減税率8%の収益がないのなら、標準税率での課税が有るか無いかの二択でよいわけです。だから、(課税)と(その他)。
もちろん、原則課税の事業者では、標準税率、軽減税率、免税、非課税、不課税(課税対象外)と、過去の税率(8%、5%)の税区分設定ができるようになっています。ご安心ください。

インボイス制度の登録事業者か否かを示すオプションボタンについては、私もさんざん迷いましたが、仕訳データを入力する各行の右端にオプションボタンを置き、初期値をすべて「Yes/はい」にして、「No/いいえ」にすべきときだけ値を変えることにしました。
他社製の会計ソフトでは、チェックボックスを置いて、「適格請求書発行事業者への支払であるときに、チェックマークを入れる」という仕様が圧倒的に多いと思います。
しかし、このやりかただと、時間がかかるのです。ほんの数秒のことかも知れませんが、マウスを手にして、チェックボックスに狙いを定めてクリックする。…この手間が、私はすごく嫌で上記の仕様にしました。
ですから、普通預金に現金を預け入れるとか、引き出すとか、借入金の返済とか、売掛金の回収とか、給与の支払いとか、ぜんぜん課税取引じゃない仕訳であっても、振替伝票の各行の右端のオプションボタンの値は「Yes/はい」なのです。で、そのままで良いですよぉ~、気にしないでくださいねぇ~、と私はコメントしているのです。
課税取引の費用と、課税取引の資産購入のときだけ、支払い相手がインボイス制度の登録番号を持っているかどうかを確認してくださいねぇ~、と。
こうすることで、とてもすばやく仕訳入力を進めることができるのです。
念の為に書きますと、課税取引の費用と、課税取引の資産購入と、そもそもインボイス制度のことを気にしなくてよい課税取引の収益を抽出して、税区分別取引集計表を作りますので、課税取引でない仕訳でオプションボタンの値が「Yes/はい」であっても、まったく問題がないのです。

ゴチャゴチャと書きました。
えらく長文になりましたが、斜め読みしてもらえたら結構です。
フリーソフトとして公開しているのは、売り物にならないと私が理解しているからです。それと、完全に自分好みに作っていますので、好みの合うひとだけお使いください、ということです。

快速会計は、年間売上200万円ぐらいの事業者から、年間売上4億円ぐらいの事業者までをカバーできる機能をもっています。
快速会計にはとても便利な機能や工夫が満載なのですが、特に、借方と貸方の勘定科目数が同じでない<複合仕訳>ができる、伝票形式での入力ができる会計ソフトであることが、快速会計のいちばんのウリだと思っています。
貸方科目を「現金」や「未払金」に固定して、単一仕訳をめちゃくちゃ速く入力できる「出金伝票高速入力」という仕訳入力フォームもあります。

ずっと無料の会計ソフトなので、まずは試用してみて、使い勝手を確かめてみてくださいね。
振替伝票などの入力フォームも、すっきりとしていて見やすく、好感が持てると思いますよぉ。