その答えは、「めっちゃ、便利ぃ~!」「めっちゃ、楽ぅ~!」
少し前の記事にも書きましたが(2025/10/18)、消費税の制度が始まり、仕訳をするときに、借方科目・貸方科目のそれぞれに消費税区分の設定が必要になったことで、以前よりも、記録する項目が増えましたし、間違いも生じやすくなりました。
消費税が課税される取引と課税されない取引はだいたい区別できるけれど、免税と非課税と不課税の違いについては、ちょっと自信が無いというコメントは、ときどきに耳にしますね。
現在は、ネットで検察するとほぼ何でも情報提供されていますから、免税と非課税と不課税の違いのことも調べればすぐにわかると思いますが、ずっとその知識を保持できるかというと、これはまた別の問題でして、年齢とともに知識や記憶は曖昧なものになりますよね。
そこで利用すべきはパソコンであり、会計ソフトです。正しい知識を得たら、それを忘れる前に、正しい設定をしておくのです。
この記事では、補助科目に別々の消費税区分を設定することの有効性を書きます。
なお、補助科目に別々の消費税区分を設定することは必須ではありません。補助科目に消費税区分を設定した場合に限りそれが使われ、設定していない場合は親科目にあたる勘定科目に設定済みの消費税区分が使われます。
ただし、勘定科目の消費税区分は、「課税」と「その他」の2区分しかなく、それが快速会計の特長でもあるのですが、すごく不安になるひとがいるかもしれません。
実際の仕訳入力作業では、(課税)と(その他)の他に、課税10%、課税8%軽、課税8%、課税5%、課税輸入、免税、非課税、不課税のいずれかを、借方科目・貸方科目のそれぞれに設定できるようになっています。
ちなみに、(課税)は「現在の標準税率」を意味しており、令和7年だと課税10%と同じことなのですが、どうしても「課税10%」と明記したいひともいると思いますので、選ぶのにひと手間かかりますが、「課税10%」もちゃんと用意してあります。私自身は、まったく「課税10%」を使いません。
設定の仕方は、振替伝票などの金額欄にカーソルがあるときに、スペースキーを押すと「消費税区分リスト」が表示されますので、その中から選ぶ方法と、もうひとつが、上に書いた方法である「補助科目の設定時に、消費税区分を設定しておく」というものです。
なお、「消費税区分リスト」から選んだ区分がもっとも優先されます。つまり、補助科目に消費税区分を設定しておいても、「消費税区分リスト」から選んで置き換えができるということです。
設定の例を下に書いておきます。補助科目の設定とそれの消費税区分の設定は、「勘定科目マスタ」で行います。あらかじめ、勘定科目のほうで「補助科目を使用する」にチェックマークを入れてください。
ケース① テイクアウトもやっている飲食店なら
「700:売上高」に2つの補助科目を作ります。「1:店内飲食 税区分は課税10%」「2:テイクアウト 税区分は課税8%軽」
ケース② 客先に出向くときに、わりとマメに手土産をもって行くとき
「753:交際費」に3つの補助科目を作ります。「1:接待飲食費 税区分は課税10%」「2:土産等食品代 税区分は課税8%軽」「9:その他 税区分は課税10%」
ケース③ 世界中を飛び回っている営業マンがいるとき
「755:旅費交通費」に4つの補助科目を作ります。「1:国内旅費 税区分は課税10%」「2:国際便航空券代 税区分は免税」「3:渡航先での旅費 税区分は不課税」「9:その他 税区分は課税10%」
ケース④ 事務所のほかに、社宅の賃料を払っているとき
「781:地代家賃」に2つの補助科目を作ります。「1:事務所賃料 税区分は課税10%」「2:社宅賃料 税区分は非課税」
ケース⑤ 租税公課をこまかく管理したいとき
「783:租税公課」に5つの補助科目を作ります。「1:印紙税 税区分は非課税」「2:事業税 税区分は不課税」「3:消費税・地方消費税 税区分は不課税」「4:その他の納税 税区分は不課税」「5:地方公共団体の手数料 税区分は非課税」
ケース⑥ 雑収入をこまかく管理したいとき
「816:雑収入」に5つの補助科目を作ります。「1:還付金 税区分は不課税」「2:助成金・給付金 税区分は不課税」「3:受取保険金 税区分は非課税」「4:ポイント利用 税区分は不課税」「9:その他 税区分は課税10%」
ケース⑦ 福利厚生費としてお茶菓子やインスタントコーヒーや飲料水を費用計上するとき
「746:福利厚生費」に2つの補助科目を作ります。「1:食品・飲料水など 税区分は課税8%軽」「9:その他 税区分は課税10%」
※「その他」に、9 や 99 を補助番号として設定するのは、将来的に補助科目が増える可能性を考慮しているからです。
上記は、ほんの一例です。業種や会社それぞれの事情に合わせて、適宜、変更してくださいね。